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コンゴ民主共和国の首都「キンシャサ」の概要、歴史、地理、治安、交通機関、教育、文化などを簡単に説明しています。
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電力供給は、下流のリビングストン滝に建設されたインガ・ダムに多くを負っているが、ダム自体の発電能力は十分であるにもかかわらず、発電機の老朽化や送電網の不備などによって停電が日常的なものとなっている。それに伴い、大河コンゴ川のほとりにあるのにもかかわらず水道の断水なども頻繁に起こっている。もともとモブツ時代から電力や水道などの都市インフラストラクチャーは未整備な都市であったが、モブツ政権崩壊からジョゼフ・カビラ政権成立までの間、政情不安と財政破綻により行政サービスが完全に停止した。1997年には、当時のローラン・カビラ大統領に反乱を起こしたコンゴ民主運動軍がインガ・ダムを占拠し、キンシャサへの電力供給が完全に断たれる事件も起きた。幹線道路も一応舗装はされているもののまったく補修がされておらず、目抜き通りである6月30日大通りにさえ路面に大きな陥没が目立つような状態であった。水道の給水量はひとりあたり50リットル、漏水などを勘案すると30リットル程度にすぎない。この状態を改善するため、市内の上水の16%を供給するンガリエマ浄水場の改修計画をJICAが2010年より開始した[19]。
過去数度の内戦において、キンシャサ市街は直接には甚大な被害をこうむることはなかった。モブツ政権崩壊時も、市街戦などは起こっていない。しかし内戦の続く国内各地から避難民がキンシャサへと流入した結果、治安や衛生状況が極度に悪化。2004年には、キンシャサはヨハネスブルグやナイロビと並び、アフリカでもっとも危険な都市と評されるようになった。第二次コンゴ内戦後、市内のスラムにはギャングが割拠するようになった。殺人や強盗、強姦などの犯罪が蔓延し[20]、キンシャサの殺人率は人口10万人当たり112人以上にまで上昇した[21]。戦乱や貧困によって孤児となったものも多く、彼らは「シェゲ」と呼ばれるストリートチルドレンの集団となって、治安悪化の要因となっている[22]。
隣国コンゴ共和国の首都ブラザヴィルとはコンゴ川を挟んでわずか5㎞しか離れていない隣町であり、そのためブラザヴィルで大事件が勃発した場合キンシャサに被害が及ぶこともある。1997年には、自国のモブツ政権崩壊においてはそれほどの被害がなかったのに、同時期にブラザヴィルでドニ・サスヌゲソ前大統領派とパスカル・リスバ大統領派の間で市街戦が勃発した際にはコンゴ河畔を中心に流れ弾などの被害を受けた。2012年3月4日にはブラザヴィルで軍の武器庫が大爆発を起こし146人以上が死亡する大惨事となったが、この時キンシャサにおいても衝撃で窓ガラスが割れるなどの被害が相次いだ[23]。
21世紀に入り、6月30日大通りをはじめとするキンシャサ市内の幹線道路はおもに中国の援助によって次々と改修されている。日本もヌジリ国際空港とキンシャサ市内を結び、バコンゴ州とバンドンドゥ州を結ぶ大幹線道路の一部ともなっている長さ4㎞のポワ・ルー通りを2009年よりJICAの支援によって改修している[24]。

参照:Wikipedia「キンシャサ
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2010年の都市的地域の人口では842万人であり、世界第30位、アフリカではカイロとラゴスに次ぐ第3位である[12]。キンシャサの人口は急速に増加を続けてきた。1920年に1600人だった人口は独立直前の1959年に約40万人となり、独立後はさらに人口増のペースが上がり、平均して年率7%の人口増加を記録することとなった[13]。この急速な人口増にインフラストラクチャーの整備が追い付かず、後述するように様々な都市問題を抱え込むこととなった。
◯言語
公用語はフランス語であるが、共通語としてリンガラ語が広く使われる。もともとこの地域はコンゴ人の居住地域であり、言語もコンゴ語が中心であったが、人口の急増とともにリンガラ語にとってかわられるようになった。リンガラ語は19世紀後半にコンゴ川中流域で成立したクレオール言語であったが、リンガフランカとして流域に広まるようになり、流入者の多いキンシャサでは20世紀初頭にはすでにリンガラ語が共通語として広く使用されるようになっていた[14]。リンガラ語がキンシャサ及びブラザビルの言語となると、キンシャサに拠点を置くマスメディアや音楽でも多用され、さらに全国から人の集まる軍においてもリンガラ語が共通語として使用されたため、両コンゴに広がっていった。特にキンシャサで勃興したリンガラ音楽はコンゴのみならずアフリカ全体に広がり、リンガラ語の普及に大きな役割を果たしている。フランス語圏の都市としてはキンシャサはパリに次いで世界で2番目に大きな都市であり、共通語としてはリンガラ語が使われるものの、政府や学校、新聞、上流階級やビジネスなどではフランス語が使用される[15]。現在の人口増加が続けば、2020年ごろにはキンシャサは人口でパリを抜いてフランス語圏最大の都市となると考えられている[16]。2012年10月、キンシャサでは第14回のフランコフォニー・サミットが開催された[17]。

参照:Wikipedia「キンシャサ
キンシャサは市制を敷いているが、同時にコンゴの11の州のうちの一つである。キンシャサは4つの地区に分けられ、その下に24の区が置かれている。キンシャサの町の名前は市の中心部にあるキンシャサ区に由来するが、コンゴ川沿いのラ・ゴンベ区に企業が集まっており、ビジネスの中心となっている。ラ・ゴンベ区から南のキンタンボ区へと伸びる6月30日大通りが繁華街で、銀行や航空会社などが集まっている。その南のヌガリエマ区は官庁街で、ヌガリエマ山のふもとに沿って官庁が並んでいる。ヌガリエマ区は高級住宅街ともなっている。一方、その東に位置するカラム区のマトンゲ地区とヴィクトワール広場は下町の繁華街であり、多くのミュージシャンが居住するコンゴ音楽の中心となっている。市域の総面積は9,965㎞2[1]である。キンシャサ市は広大な面積を持っているため、市の90%は農村部や自然であり、市の西端の10%の地域のみが都市化されている。

参照:Wikipedia「キンシャサ
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