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コンゴ民主共和国の首都「キンシャサ」の概要、歴史、地理、治安、交通機関、教育、文化などを簡単に説明しています。
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19世紀にはここにキンシャサとキンタンボという名前の2つのコンゴ人の村落があり、キンタンボは族長ヌガリエマのもとで交易の中心として人口5000人を数えていたが、ベルギー王レオポルド2世の命で探険を進めていたスタンリーが、1881年にレオポルド山(現在のヌガリエマ山)のふもとに拠点を設け、レオポルドヴィルと名付けた。
1885年にはコンゴ自由国領となり、政府によって内陸河川交通の要所として注目され、1898年にはマタディ・キンシャサ鉄道が開通し、沿岸部との交通が整備された。これ以降、内陸部の物資を船で集め、鉄道で海岸へと運び出す経済の要所となり、発展が始まった。1908年にはコンゴ自由国(レオポルド2世の私領)からベルギーの植民地へと移管され、1926年には、コンゴ河口に近いボマにかわってベルギー領コンゴの都とされた[4]。
コンゴ自由国時代の反省からベルギー領コンゴでは入植者に政治権力を持たせず、本国議会が集中管理を行ったためレオポルドヴィルは立法機能を持たなかったが、政府の決定を執行する行政府は大きな力を持ち、行政府の集中するレオポルドヴィルは急速な成長を遂げていった。首都となった1926年にはすでに20000人の人口を抱えていたが、1950年には人口は20万人に達していた[5]。第2次世界大戦後には本国からの投資が急増し、農産物加工や食品、鉱業関係の企業によって工業化が進んでいった。これに伴いレオポルドヴィル市民の生活も向上し、民間企業中心に中産階級も出現し、彼らによってリンガラ音楽などの新しい文化が生み出されていった[6]。
レオポルドヴィルには1959年には独立を求める暴動が起こり、翌1960年の独立に影響を与えた。しかし独立後はすぐにコンゴ動乱が勃発し、国内は内戦の渦に飲み込まれた。出現した中産階級も産業の壊滅とともに姿を消した。こうした中、クーデターで政権を握ったモブツは1966年、オータンティシテ(真正化)政策と名づけた文化のアフリカ化政策を実行し、レオポルドヴィルは植民地化以前にあった村のひとつの名前を取ってキンシャサと改名された。ザイールと改名されたモブツ政権下のコンゴにおいては政治経済は混乱を極め、多くの労働者が職を求めてキンシャサへと向かったため、この時期キンシャサの人口は急速に増大した。モブツ政権は1990年になると欧米からの圧力によって民主化の動きを見せるが、あくまでも実権はモブツが握り続け貧富の差はいっこうに解消されなかったため、1991年には軍の一部が反乱を起こし、これに市民が加わって全市で大暴動が勃発した。その後も情勢は安定せず、ついに1997年、第一次コンゴ戦争においてローラン・カビラ率いるコンゴ・ザイール解放民主勢力連合 (AFDL) がキンシャサへ武力侵攻し、モブツ政権を打倒した。
1998年にはカビラ政権の内紛から第二次コンゴ戦争が起き、反政府勢力のコンゴ民主連合 (RCD) は地盤の東部から兵士を空輸してキンシャサの西へと降下させ、東西からのキンシャサ侵攻を狙ったものの、政府軍によって撃退された。その後、2001年にローラン・カビラが暗殺されると政権は息子のジョゼフ・カビラが継いだ。カビラは反政府勢力との和平を進め、2006年には選挙が実施されてカビラが当選したものの、この時の対立候補であった野党のジャン=ピエール・ベンバとの間で選挙結果を巡って武力衝突が発生し、20人以上が死亡した。決選投票でベンバはカビラに敗れ、ベンバは開票の不正を訴えてベンバ派は激しい抗議デモを繰り返した[7]たものの、最高裁判所の抗議却下を受けて、数日後に結果の受け入れを表明した[8]。しかし翌年、2007年3月22日には両派の私兵同士が衝突し、23日にはベンバが亡命し、24日の朝に沈静化するまで続いた。この衝突によってキンシャサでは死者155人、重傷者150人を数える惨事となった[9]。21世紀にはいると、政情が以前に比べればやや安定したことを受けて、欧米や中国の鉱山会社が資源を求めてコンゴへの進出を図るようになった。この動きはコンゴの富の集中するキンシャサにおいて富裕層の増大をもたらしたが、一方で市民の多くを占める貧困層には何の恩恵ももたらされておらず、貧富の差はさらに拡大傾向にある。

参照:Wikipedia「キンシャサ
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